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『郷土の英雄 武蔵武士(上・下)』成迫政則 著
2004年8月24日付・埼玉新聞
◆記事文章
河越氏ら13豪族興亡の歴史追う 「武蔵武士」出版 20年かけ取材

畠山重忠ら中世の武蔵武士の興亡などをまとめた「郷土の英雄 武蔵武士」(まつやま書房刊)が出版された。東京都武蔵村山市在住で元中学校教諭の成迫政則さん(七五)が二十年以上、全国のゆかりの地を訪ね歩くなど取材したもので、鎌倉幕府の有力御家人だった河越氏(本拠地・現川越市)、難波田氏(同富士見市)ら有力豪族十三氏の起こりから衰退までを追った。
 成迫さんは中学校教諭だった二十年ほど前、全国の古武士の館跡などが開発によって姿を消していることを憂い、中世の武蔵武士の取材を始めたという。本格的な研究に取りかかったのは、鎌倉開府八百年の一九九二年(平成四年)ごろからで、北条政権に追われて地方に本拠地を構えた有力豪族に興味を抱くようになった。
 河越氏については、後に所領を持って移り住んだ豊後国香地荘(現大分県香々地町)など現地に赴いて取材した。剛勇をうたわれ、武蔵武士の鑑(かがみ)とされる畠山重忠については、源頼朝に従って有力御家人となるが、後に北条家と対立し、悲劇的な最期を遂げるまでを描いた。最期の地と伝えられる二俣川合戦場(横浜市)、居館跡(嵐山町)などの史跡を写真入りで紹介した。
 「武蔵武士」は、一昨年七月、地頭の赴任地などをまとめた上巻を刊行しており、今回のものは武士の興亡にスポットを当てた続編。B5版、三百二十六ページ。一冊千七百八十五円(税込み)。

写真見出し
出版された「武蔵武士」上下巻

編注)地名、役職などは新聞掲載当時のものです。現在は変更されている場合もあります。
    記事中にB5版とありますが、実際の判型はA5です。
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