| まつやま書房TOPページ>Web連載TOPページ>人生ぶらぶら散策記(沖田数馬)第二十八話 | ||
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| (2011.9.30更新) |
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たすきがけ 健康雑誌というのだろうか、「野菜スープでダイエット」「骨盤スクワットで7キロ痩せた!」などの見出しで、ちょっと太めな私はそれに引き付けられる。 なかに「たすきがけ健康法」というのがあった。たすきがけをすることによって背筋が良くなるなど、効果があるらしい。私はその昔っぽい、しかもカネがかからない方法を実践してみることにした。 まず「たすき」である。思い出すのは選挙のたすきであるが、あれは違う。背中で「×」にならないとダメである。そういえば因数分解で「たすきがけ法」なるものがあった記憶がする。その「×」である。 そのたすきはどこで売っているのだろう。かなり駆けずり回った。衣料品店や祭用具の店など。店員に「背中で×をする、よく時代劇のお侍さんがやっているたすきです」と身振り手振りで懸命に説明するが、無い。鉢巻のそれらしい長いのでいいのだが、ネットで探しても見当たらず、売っているものではない、ということがだんだん分かってきた。 浅草の仲見世で「これはどうかしら」と、着物用の細い帯を出してくれた。まさしくそれがいい! 幅といい長さといいちょうどいい。色は黒で、いかにも“たすきしてます”と目立たないのがいい。それを購入した。 実家で片付けごとがあり、たすきがけをやってみた。いつもならこの辺でやめようかと思うのを一気にやることができた。気力を持続させる効果があるようで、この文章もパソコンに打ち込んでいるが、「さあ、仕上げよう」という気分になる。 片付けているところへ姪っ子がやってきた。 「おじちゃん、それなあに?」 と、私のたすきがけの姿を指差す。 「おじちゃんは、お侍さんなんだよ」 妹が「本気にするから間違ったことを教えないで!」と怒った。 ※効果は個人の実感です(著者より) |
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| 続く | ||
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