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既刊紹介 >> 地域・紀行文学絵本自然・環境趣味・実用







造形の記紀神話
-埼玉古墳群を世界遺産に-


柳沢 賢次 著

◆日本古代文化を史料から推察する

日本の古代文字が無かった時代に古代人は何をもって自らの先祖の活動史を伝えようとしたのか。つまり、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシの伝承を伝えようとしたのか。著者は語る。その歴史(神話・伝承)は、造形神話で伝えられていると。その神話を伝える鍵として著者は埼玉古墳群の重要性を主張する。

本書は宮都配置の特徴、規則性に図形を用いた視点から日本神話を捉え直し、記録や資料が十分でない時代を文明程度の低かった時代と結論づけるのではなく、刻木や結縄などからもヒントを得ながら「造形の伝達方法」という視点で分析することで神話の実像に迫る。特性は、史料を羅列するだけでなく、そこからどう考えるかを明らかにする姿勢にある。埼玉古墳群を従来の評価から、作り手の意図と重要性を再評価する。



本書目次

一章 『記紀』と無文字時代の伝達方法
    記紀神話は自らの出自を語る一
二章 造形の記紀神話
   ―高天原と宮都配置について―
三章 計画された埼玉古墳群
   ―幾何学的配置関係の拘束性―
四章天孫降臨後の直線七〇〇キロ
   ―『記紀』の役割分担について―
五章 浅間山とアマテラス
   ―真楽寺の創建理由について―


版型:A5判並製 頁数:190頁
発行年月日:2023年10月17日 初版発行
定価:1760円(1600円+税)
ISBN:978-4-89623-201-1 C0021 〔郷土紹介〕
ジャンル:郷土歴史

柳沢 賢次(やなぎさわ・けんじ)

1947年、浅間山南麓・長野県北佐久郡小沼村(現在の御代田町)塩野に生まれる。
長野県上田高校、明治大学法学部卒業。東京大学事務員となり、定年退職。
紆余曲折の中、30代半ばすぎ『古事記』『日本書紀』に出会い、記紀神話は伝承されてきたものと気づく。
その後、その時から2倍以上の年がたってしまった。
著書
『天皇制最奥の論理―日本の不変思考について―』(日本図書刊行会、1990年)
『記紀神話伝承史 日本に哲学は存在した』(東洋出版、2020年)


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